あなた、絶対不正乗車でしょ!?

最近は交通系ICカードの普及で不正乗車は
全体的に少なくなったようだが、
それでも現金で運賃を収受する路線では
まだまだ不正乗車は存在する。

これはあるコミュニティバスでの出来事。

この路線は距離によって運賃が異なるため
整理券による後払方式が採用されている。

終点間近のとある駅に到着すると
乗客が7人程が降りて行った。

1人、2人と整理券と運賃を入れ
流れるように降りていく乗客…

電車の関係もあるので降車のテンポも速い。

そんな中、5人目に降りた女性客が
整理券と100円玉を入れて降りていく。

「…あれ?」

私の記憶では女性が乗車したのは
始発近くのバス停で運賃は500円。

実際、運賃箱のディスプレイには

「運賃500円」
「投入金100円」

と表示が出ている。

あと、あまり知られていないが
運賃箱の裏側(運転士側)には
除き窓があり投入されたお金や整理券は
運転士に丸見えである。

案の定、窓から見えたのは
100円玉だけだった。

私はとっさに

「あっ、すいませーん!」

と、すぐに呼び止める。

「○○からですと500円なんで、
あと400円いただけますか?」

すると女性は

「あっ、ごめんなさい。」

と財布から400円を取り出し
運賃箱に入れて降りていく…

そして、出発するのだが
さすがにバス運転士を3年以上やっていると
女性客が不正乗車を働こうとしていたのは
見え見えである。

と言うのも
もし、500円玉を入れていたのなら

「えっ、500円入れましたよ」

などと反論するのが通常であるが、
私が指摘して素直に400円を払うのは
入れていない認識があったからであろう。

それにいくらなんでも500円の運賃を
100円とは勘違いしないだろう。

とは言っても、本当に勘違いしていた
可能性もゼロではないので
不正乗車で摘発することはしなかったが
なんとも気分が悪い。

ただ、女性の肝は冷えたかもしれないから
「それなら良し」と言う心境である。

実は、不正乗車と聞くと多くの方は
高校生など若年層をイメージされると思うが
実際はビジネスマンや主婦などに多い。

高校生は定期券で乗車するケースが多いので
現金に関係する不正乗車は少ない。

そのため、大人が目立つのだろう。

「いい大人が何やってるんだか…」

これは私が運転士になってから
思った本音である。

最後に断っておくが、
たった100円と言えども不正乗車は
犯罪行為であることをご理解いただきたい。

実際、警察に通報して連行された乗客も
いたそうだ。(同業他社、運転士談)

プロフィール

長年勤めたウェディング業界から路線バス運転士に転職したアラフォーの「こーくん」。メルマガのバックナンバーを公開しています。
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