夜の回送は睡魔との戦い!

「運転中、眠くならないの?」

運転士をしているとよく聞かれるのだが、
はっきり言って眠くなる。

「だって、人間だもの…」

と、あいだみつお氏の詩集ではないが、
生理現象である以上仕方ない。

ちなみに最近の研究では
体内時計によって定期的に睡魔に襲われる
ことが判明している。

時間は文献により多少前後するものの、

●深夜運転では早朝3~5時
●日中の運転では午後2~4時

この2つの時間帯が睡魔のピークだそうで、
起床で覚醒した脳や体が休みを欲する時間が
この時間帯だそうだ。

そのため、「昼食を食べたあとだから…」
と言うのは俗説になりつつあるらしい。

さて、私をはじめ多くの運転士は
実車中に眠くなったと言う意見は少なく
逆に「回送中に眠くなる」と言う意見が多い。

実車中、眠くなりにくい理由としては、
路線バスは停留所間が短くドア開閉・接客・
アナウンスなどを頻繁に行なうため
脳が覚醒しやすい環境にあることが
考えられる。

そして、もう一つの理由は折り返しの
休憩時間に仮眠できることである。

もちろん、折り返し時間によっては
数分しか寝ることができないのだが、
短時間の睡眠(マイクロスリープ)が
睡魔に有効であることも報告されている。

しかし、夜の回送は単調運転に加え、
日頃の寝不足から睡魔に襲われる
ことが多い。

では、回送中に睡魔に襲われたら
一体、どうするのだろうか?

答えは至って簡単。

●駐車帯のあるバス停に停車し
ストレッチやタバコで気分転換をする。

●刺激の強いガムをかみ続ける。

と言う感じである。

しかし、それでも強い睡魔に襲われる
ときは最終手段として車内で仮眠する。

実際、私も強い睡魔に襲われ
仮眠したことが幾度となくあるが、
居眠り運転で事故を起こすことを考えれば
仮眠したほうが良いに決まっている。

無論、それで叱責されることはない。

余談ではあるが、深夜の回送中に

「ここのバス停で休憩しよう!」

とバス停に近づいたら他路線の回送車が
既に駐車帯に停車しており、

「みんな、同じなんだー」

と思いつつ
次のバス停まで走ったこともある。

無論、睡魔に襲われなければ
車庫に直行するのは言うまでもない。

「だって、早く帰りたいんだもの…」

プロフィール

長年勤めたウェディング業界から路線バス運転士に転職したアラフォーの「こーくん」。メルマガのバックナンバーを公開しています。
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